二箇所から上がる花火を二子玉川で楽しむ「たまがわ花火大会」

今回訪れた「たまがわ花火大会」は、関東エリアでも屈指の人気を誇る夏の恒例イベントです。
毎年、多摩川沿いで開催され、約1万発もの花火が夜空に打ち上げられるため、地元住民はもちろん、遠方からも多くの観光客が集まります。二子玉川と川崎側の両岸から楽しむことができ、見事な光と音のショーはまさに圧巻!その場にいるだけで、心まで躍るような感覚を楽しめるんです。

雨の中での花火大会…準備が必要

今年は例年と異なり、10月の開催でした。秋の涼しさの中で花火を楽しめるということで、より一層楽しみにしていました。しかし、開催直前に発表された天気予報がなんと雨。せっかくの花火大会も中止になってしまうのでは…と心配していましたが、当日の朝、花火大会開催のお知らせの合図が鳴り、予定通り決行とのこと。これは参加しなければ!と家族と相談し、雨対策をして出発することにしました。

花火大会の公式ホームページでは、雨天でも開催するという案内があり、カッパの持参が推奨されていました。傘を持つ人もちらほら見かけましたが、我が家は荷物が多く、子どももいるためカッパを選んで正解でした。両手が自由になるので、子どもをしっかり見守りながら動けたのは安心感がありました。

道中、駒澤大学多摩川キャンパスの前を通ると、そこには臨時の自転車置き場が設置されていました。地元の方は自転車でアクセスしやすいようで、長距離歩かずに済むのは良いですね。
花火大会の周辺は、バーベキューを楽しむ家庭も多く、炭火の香りや焼きたてのお肉の匂いが漂い、夏の風物詩を感じさせる光景が広がっていました。花火大会に参加する道すがら、そんな賑やかな風景に心が躍り、気分も一層高まります。

花火開始は18時。駒澤大学多摩川キャンパスの前を通ったところで、花火が上がり始めました。そこで見る花火もとてもきれいに見えたので、近場の穴場スポットとして今後も要チェックですね。

雨だからこその楽しみ方

そこからは警備員さんに誘導され、人気のエリアに進むことができました。今年は例年に比べて人出が少なかったのか、宇奈根会場の真ん中で、ベストポジションを確保することができました。普段ならこのエリアは大混雑で入るのが難しいのですが、今年は雨の影響もあったせいか、ちょうどいいスペースで落ち着いて花火を楽しめました。

宇奈根会場の魅力は、二子玉川側と川崎側の花火の両方が真正面から見えることです。
まるで自分の頭上で咲き誇る大輪の花のように、近くで見上げる花火は迫力満点。花火の種類も豊富で、夜空に描かれる色とりどりの大輪の花や、連続して打ち上がる豪華な演出に思わず息を呑みました。
特に、お気に入りは空に打ち上がった後に色が変わる花火。その瞬間の輝きと、ドーンと響く音が心に響き渡り、周りの観客たちも歓声を上げていました。子どもたちも「すごーい!」と目を輝かせて見入っていて、その姿を見るだけで、家族で来て良かったと思えるひと時でした。

しかし、そんな素晴らしい花火も、最後のフィナーレで少しだけハプニングが。雨がだんだんと強くなり、雲が低く立ちこめてしまったせいで、花火の一部が雲の中に入ってしまう場面がありました。
それでも、その時の光景もまた幻想的で、まるで夜空が光の中に包まれるような、不思議な雰囲気がありました。花火を間近で見ることができるからこそ、こういった自然とのコラボレーションもまた新鮮で楽しめる部分かもしれません。

屋台も充実していて、我が家はチュロスやチョコバナナ、焼き鳥などを楽しみました。他にもケバブや牛タン塩など、子どもも大人も満足できるようなラインナップで、何を食べようか迷うほどでした。例年に比べて並ぶ時間も少なく、ゆったりと食べ歩きをしながら花火を楽しむことができたのも、今回の雨のおかげかもしれません。

最後にはサプライズも!

そして、たまがわ花火大会は最後にサプライズがあります。花火のフィナーレ後、何か光るものを持っていると、より一層楽しめます。私たちは、子どもたちに光るおもちゃや懐中電灯を持たせていたので、これが迷子防止にも役立ち、また夜の演出にもぴったりでした。周りの観客もみんなで光をかざし、感謝と一体感に包まれた会場は、最後まで盛り上がりを見せました。
こうして今年のたまがわ花火大会も無事に終了。雨にもかかわらず、大満足の一日を過ごすことができました。次回は、また晴れの日にリベンジして、さらに楽しみたいと思います。皆さんもぜひ、次の機会には足を運んでみてください!

たまがわ花火大会
住所:東京都世田谷区鎌田1-3-5(二子玉川緑地運動場)
アクセス:東急田園都市線「二子玉川駅」から徒歩約15分(二子玉川緑地運動場)
TEL:03-5432-3333(せたがやコール)
開催日時:2024年10月5日(土)18:00-19:00(花火打上時間)

※記載情報は取材当時のものです。変更している場合もありますので、ご利用前に公式サイト等でご確認ください。