二子玉川エリアには、ショッピングやグルメだけではなく、少し特別な体験ができる場所もあります。
今回ご紹介するのは、静かな住宅街に佇む玉川大師。仏像好きの私が何度も足を運んでいる場所でもあります。
真っ暗闇を進む、特別な体験

その理由は、ここにある地下仏遍照金剛殿(ちかぶつへんじょうこんごうでん)という地下霊場。地下一円に四国八十八か所、西国三十三所の仏さまがまつられている、少し珍しい空間です。

地下霊場へ向かう前に説明を受け、階段を下りていくと、そこには想像以上の暗闇が待っています。
現代ではなかなか味わうことのない本当の暗闇。視界がなくなると、自然と感覚が研ぎ澄まされていくのが分かります。
上も下も右も左も分からないほどで、頼りになるのは壁に添えた自分の手だけ。ゆっくりと壁を探りながら、一歩ずつ進んでいきます。
何度も訪れている場所なのに、ここには段差はなかったかな、どちらに進めばいいんだろうと、ふと不安がよぎる瞬間もありました。

しばらく進んだ先で、遠くにほんのり光が見えてきたときの安心感は、何度体験してもほっとするものです。
圧巻の仏像が並ぶ地下霊場

暗闇を抜けた先には、数多くの仏像が並ぶ空間が広がっています。
四国八十八か所や西国三十三所ゆかりの仏さまをはじめ、大きな仏像や十二支にゆかりの仏さまなど、さまざまな姿に出会うことができます。

ちょうど訪れた日は寒修行の時期で、地下空間はいつもと違う青いライトで冬景色になっていました。。

仏さまの肩や頭に雪が積もっている様子は、どこか愛らしく、思わず昔話の傘地蔵を思い出しました。

静かな空間の中で仏さまと向き合いながら進んでいくと、不思議と胸がいっぱいになり、なぜか涙が出てしまうこともあります。
短い時間の体験ですが、普段の生活とは少し違う感覚に包まれる瞬間です。

ちなみに通常拝観料は1,000円ですが、寒修行期間中は拝観料が1,500円になり、香りのするペンダント型のお守りもいただいたので、首にかけて参拝しました。
本堂の装飾にも注目

地下霊場だけでなく、本堂の建築や装飾も見どころの一つです。仏像はもちろん、彫刻や天蓋(てんがい)の細やかな細工など長い年月を経た美しい意匠を見ることができます。

見落としがちな天井の絵画や天蓋の中の装飾も素晴らしいですね。
静かに見上げていると、つい時間を忘れてしまいます。
寺院建築や美術に興味のある方にとっても見ごたえのある空間です。
気軽に質問できる温かさ

お寺を見て回っていると、ふと気になるものが目に入ることがあります。そんなときに質問すると、お寺の方がとても丁寧に説明して下さるのも印象的でした。
今回も思わず、へえ……!と声が出てしまうようなお話をいくつも聞かせていただき、学びの多い時間になりました。

御朱印も数種類あり、ご本尊のものやその年の干支にちなんだものなどの用意されています。今回は久しぶりの参拝だったので、ご本尊の御朱印をいただきました。

お守りやお札もあり、身近な行事の際に訪れるのも良さそうです。
お寺や霊場と聞くと、少し敷居が高いイメージを持つ方もいるかもしれません。
ですが、私にとっては、日常とは少し違う空間に身を置くことで気持ちが整理され、また日常を新しい気持ちで過ごせる場所でもあります。
初めて訪れたとき、その体験に感動して友人や知人に話したところ興味を持つ人が多く、これまでに何人もいっしょに訪れたほどです。
ショッピングや食事でにぎわう二子玉川ですが、少し足を伸ばすとこんな静かな場所もあります。古くから続く空間に触れることで、普段の生活のありがたさを改めて感じられるかもしれません。
玉川大師では季節の行事やイベントもおこなわれているそうなので、次はまた違う季節に訪れてみたいと思っています。
寶泉山玉眞院通称玉川大師
住所:東京都世田谷区瀬田4-13-3
アクセス:東急田園都市線・大井町線「二子玉川駅」から徒歩約15分
TEL:03-3700-2561
順拝時間:9:00-16:30(最終来寺16:00まで)
定休日:なし
駐車場:なし


















