店頭に玄米しか置いていない!?二子玉川の「名川精米店」

日本人の主食といえばお米ですが、二子玉川駅から徒歩3分の立地に玄米しか置いていない精米店があることはご存じでしょうか?

玄米はビタミンやミネラル、食物繊維が豊富という観点から、健康志向の方からはとても人気があります。
一方で、食べ慣れていない味であることや繊維質で硬い食感であることから、日々の食事に取り入れているという方は少ないのではないでしょうか?

玄米が身体にいいと言われていることは以前から知っていましたが、私自身も無類の白米好きでなかなか玄米に手を出すことは躊躇してしまう一人でした。

そんな私でも玄米を食べてみたい!と思った場所が「名川精米店」さんです。


食わず嫌いの方も、食べたことはあるけど苦手だったという方も、必見の精米店です。

こんな種類の玄米見たことない!

店内に入ってまず驚くのが、玄米の種類の多さです。
スーパーではなかなか一度にお目にかかれない数の玄米に、出会うことができます。
玄米に刺さっているお米の紹介札を見てみると、無農薬や特別栽培米と書かれている玄米がありました。

特別栽培米とは、農林水産省のガイドラインに基づいて化学合成農薬や化学肥料の使用量を一般栽培の半分以下に減らして栽培されたお米だそうです。
自然環境に配慮され、化学肥料が身体に合わないという方でも安心の栽培方法で作られたお米のことを指します。

以前お米農家の方から伺った話によると、お米を無農薬や減農薬で育てるためには土壌造りから対応する必要があり、大変な労力と時間を要するんだそうです。

そんな手間隙かけてつくられたお米が置いてあることにも、感心してしまいました。

玄米のまま店頭に置いている理由

産地やお米の銘柄などをじっくり見ていると、「その場でお好み精米」の文字を発見しました。
店主さんに伺うと、注文が入ってから精米するシステムだそうで、白米にもできますよと教えていただきました。

最近では健康志向が高まりつつも、とは言え食べ慣れていない玄米をいきなりいただくことに抵抗がある方が多く、5分搗き米や7分搗き米が人気だそうです。

そうした細かなニーズに応えていただけるところも、うれしいポイントですよね。

玄米のままで置いている理由は、お好みに応えられるという部分だけではなく、品質を落とさないためでもあるそうです。

白米の状態で保管すると品質の劣化が激しく風味が落ちやすいため、おいしいお米を届けるには注文をいただいてから精米するのが1番いいんだとか。

自分好みにカスタマイズすることと、お米本来が持っている味のポテンシャルを引き出すことを考えた結果、玄米のまま店頭に置いておくという方法を取っていらっしゃることにとても納得しました。

おすすめの方法で玄米を炊いてみると…

5分搗き米をお願いしようと思っていたのですが、思い切って玄米として食べてみたくなったので、今回はお店の方にもお勧めしていただいた特別栽培米の山形県産つや姫を購入しました。

炊き方を伺うと、玄米についている胚芽を落としすぎないように優しく洗い、なかなか水が浸透していかないので、寝る前に玄米を研いで次の日の朝炊くとおいしく炊けるとのことでした。教えていただいた通りに、早速次の日の朝に炊いてみました。

今まで玄米でふっくらやもっちりといった表現を使ったことがなかったのですが、今回購入させていただいた名川精米店さんのつや姫は、その表現がぴったりでした!

玄米特有のプチっと感も全く嫌な食感ではなく、噛めば噛むほど白米の時に感じるような甘みが出てきます。

これなら健康志向云々に限らず、その日の気分やおかずに合わせて玄米単体で食べる日があってもいいなと感じました。

自分好みの玄米に出会える名川精米店さんへ皆さんもぜひ行ってみてください!

名川精米店
住所:東京都世田谷区玉川3-20-1
アクセス:東急田園都市線 「二子玉川駅」から徒歩約5分
TEL:03-3700-1439
営業時間:10:00-20:00
定休日:日曜日・祝日
駐車場:なし

※記載情報は取材当時のものです。変更している場合もありますので、ご利用前に公式サイト等でご確認ください。