最近の健康志向の中で一般的になりつつある「グルテンフリー」という言葉。みなさんは日頃摂取するグルテンの量を気にしていますか?気にしていても、実際に行動を起こすには好きなパンを辞めなければいけないなど、さまざまな障害があると思います。
今回は、そんな悩みを解決できる二子玉川にできた新しいパン屋さん「茶寮(さりょう)ベーカリー」をご紹介します。
2月オープンの米粉パンのお店
二子玉川ライズの地下を歩いていると、見慣れないパン屋さんを発見。パン好きの私は迷うことなく、お店に入りました。
看板には「米粉の割合で選ぶあなた好みのパン」という文字とおいしそうなパンが映っています。この看板を見て、すぐに米粉パンの店ということがわかりました。さっそく、店内へ入っていきます。

店内は焼き立てパンの良い香りが漂っています。入ってすぐの陳列台には塩パンとクリームパン、クロワッサンなど多くのパンが並んでいました。それぞれ数種類ずつフレーバーがあります。


レジ前にはハード系のパンが並んでいました。

台の上には多くの種類のパンがある中、売り切れているものもあります。奥にはサンドイッチが入った冷蔵庫がありました。取材に伺った時刻が平日の14時頃だったのですが、サンドウィッチのほとんどが売り切れてしまっていました。
お店で一番驚いたのは、米粉と小麦粉の配合の違いから4種類の食パンがあること。

一番左から小麦のみの食パン、小麦と米粉同量の食パン、小麦2割と米粉8割の食パン、米粉10割の食パンです。店員さんにおすすめを聞くと、小麦2割と米粉8割の食パンの「米粉二八生食パン」が一番人気だそうです。

見た目は普通の食パンと変わらないので、味や食感にどのような違いがあるのか、とても気になります。

私は米粉二八生食パンと米粉のクリームパンを購入しました。
生地から手作りしているパン屋さん
購入後にお店の責任者の方にお話を伺えました。一般的にたくさんの種類のパンを出すには、冷凍した生地を使っているパン屋さんが多いなか、茶寮ベーカリーでは、毎日朝生地から作り焼き上げているそうです。
たくさんの種類を毎日生地から作って提供していることには、とても感動しました。そのため、製造できる数に限りがあり、売り切れてしまうこともあるそうです。
食パンは小麦2割、米粉8割の米粉二八生食パンが一番人気なのですが、米粉10割の十割生食パンも需要があり、よく売れるとおっしゃっていました。
十割生食パンはつなぎを使用しておらず、常温でもやわらかいそうです。
よく見る米粉100%のパンは常温ではかたく、レンジで温めて食べることがほとんどでした。今まで私が食べたことのある米粉パンとは全くの別物であることがわかります。
食べてみたいと思い棚を見ると、先ほどまで2つあったのがなくなっていました。

「需要があり、良く売れる」ということを身をもって体験しました。そして、購入できないとなると余計に食べてみたくなりました。
お店のコンセプトは「米粉の割合で選ぶあなた好みのパン」。体調によりグルテンの量を調整することができるのが、茶寮ベーカリーの良いところです。
アレルギーがある方や完全グルテンフリーの生活をされている方には十割生食パン、パンが食べたいけど最近小麦を摂りすぎているなと感じる方には米粉二八生食パンと自分で米粉の配合を選べます。このようなパン屋さんには初めて出会いました。
サンドウィッチは米粉二八生食パンを使用して作られており、総菜パンは米粉二八生食パンの生地を派生して作っているそうです。サンドウィッチや総菜パンでも米粉配合のパンが楽しめるのも良いですね。
3日経ってもやわらかい!米粉二八生食パン
それでは購入したパンを実食します。
当日のおいしさをすぐ味わいたいので、帰宅後すぐに米粉二八生食パンをカットしました。
すると、表面はカリカリで中はとてもやわらかいです。切るのに苦戦するくらいです。
半分にカットしたときの断面がこちら。

写真では伝わりにくいですが、中の生地が一般的な食パンより、はるかにやわらかいです。
食べてみると、外はカリカリ香ばしく、中はもちもち、やわらかい。そして噛めば噛むほどお米の甘味が口の中に広がっていきます。
購入時、店員さんに最初は生で食べて明日以降はトースターで焼いて食べると、おいしい
と聞きました。そのため翌日には多少かたくなるのかと思っていたら、翌日も次の日も全くかたくならずに、おいしく最後まで生でいただけました。
4日以内に食べきれない場合は冷凍してくださいと教えてくださったのですが、冷凍する間もなく3日間であっという間に食べきってしまいました。
そして2つ目の購入品であるクリームパンはこちらです。

生地は米粉二八生食パンの生地のため、強く握るとすぐにつぶれてしまいそうなほど。
食べてみると、生地はもちもちやわらかいことはもちろんですが、中のクリームの主張が強すぎず、生地のやさしい甘味とマッチしてとてもおいしいです。
生地とクリーム両方を楽しむということは、このことなのかと納得ができる味で感動しました。
健康に気遣った上でおいしいものを食べるということは、量を制限することに意識が向きがち。しかし、こちらのパンはグルテンの量が自分で選べるので手軽においしいものを食べ健康に気遣った生活を送ることができると思います。
私は次は十割生食パンを求めて、お店に伺います。
おすすめのパン屋さん、ぜひ行ってみてください。
Saryo Bakery 茶寮ベーカリー
住所:東京都世田谷区玉川2−21−1 二子玉川ライズ・ショッピングセンター
食料品 東急フードショー B1
アクセス:東急田園都市線・大井町線「二子玉川駅」から徒歩約3分
営業時間:10:00-20:00
TEL:03-6805-7307
定休日:元旦