二子玉川駅徒歩6分|昔ながらの和菓子が人気「西河製菓店」

西河製菓店は、高島屋の裏手にある1967年創業という昔ながらの和菓子屋さん。老舗らしい趣のあるお店で二子玉川商店街の一角にあります。

昭和初期に蒲田で創業して昭和42年に二子玉川へ移転したそうです。ここの和菓子はすべて手作り。朝6時から和菓子づくりをしているといいます。

オープンから行列、14時頃には売切れてしまうほどの人気ぶり

ときどきお店の前を通ったことがありますが、いつも閉まっていました。たまたまお休みの日ばかりに当たってしまったのかなと思っていたのですが、「売切れ次第終了」だったのです。

そういえば、この道を通るときはたいてい2時をまわっていました。これは早めに行かなければ一生、絶品和菓子にありつけないと思い、この日はオープンから30分ほど経過した10時半ごろに訪問。

オープン早々でないところが情けないのですが、すでに10組ほどの行列ができていました。自転車で来ている方もいたので、遠くから買いに来るファンも多いようです。

5分ほど並んでようやく順番が回ってきました。ショーケースの中にはみたらし団子や桜餅、豆餅、草餅など、そうそうたる和菓子の面々が並んでいます。のり巻きやおいなりさん、太巻きも並べられていて、なんだか懐かしい気分になりました。みたらし団子は130円、桜餅は170円など、値段もリーズナブルでうれしい限りです。

餅がモッチモチで伸びる伸びる

どれもおいしそうで興味をそそられますが、中でも豆餅が人気だと聞いていたので、さっそく購入。硬めで噛み応えのある豆がたっぷり入ったお餅に包まれているのは、粒が少し残ったあんこ。お餅はモチモチで伸びがいい!豆の硬さがいいアクセントになっています。甘さ控えめでごはん代わりに食べられそうです。

みたらし団子とうぐいす餅も買いました。みたらし団子は軽く焦げ目のついたやわらかいお餅に、甘じょっぱいタレが絡みついています。

このタレがクセになりそうなぐらい、いい塩梅の塩気を感じさせてくれるのです。個人的にはこれまで食べたみたらし団子の中で、お餅の伸びのよさはダントツと言っていいでしょう。

ぽてっとした見た目がかわいらしいうぐいす餅。きな粉の香りがやさしく鼻先をくすぐります。ほうじ茶と一緒にいただきました。

中はこんな感じのこしあん。ぎっしり詰まっているのがわかりますよね。しつこいようですが、お餅がとにかくやわらかくて、つきたてを食しているような錯覚に陥ります。こちらのこしあんも甘さ控えめで、飽きのこない味わいです。

お昼ごはん用にのり巻きとおいなりさんも買ってきました。このノスタルジックな包装紙がまたいい味を出しています。

パックの中にはのり巻きが3つ、おいなりさんが2つ。ダシがシミシミに染み込んだお揚げがたまりません。

そして、珍しいお餅があったのでこちらも思わず購入。唐辛子を練りこんだお餅です。焼いて食べるとピリッとくる、珍品。お酒のおともにもなりそうなユニークな逸品です。

全制覇したくなる和菓子たち

すっかり和菓子のとりこになってしまった私は、別の日にも行って桜餅、草餅、豆大福を買いました。桜餅はほんのり桜の香りがして、「春」を感じさせてくれます。草餅もみずみずしいよもぎを思い起こさせるいい香り。もちろん、どちらもおいしい!こうなったら西河製菓店の全和菓子を制覇したい!と心の中でつぶやいていました。

二子玉川駅周辺は都会的な印象が強いけれど、少し外れた道にはこんな人情味あふれるステキなお店があるのです。ぜひみなさんも昔懐かしい和菓子で、ほっこりしたおやつタイムを過ごしてみてください。

西河製菓店
住所:東京都世田谷区玉川3丁目23-29
アクセス:東急田園都市線「二子玉川駅」から徒歩約6分
TEL:03-3700-0179
営業時間:11:00-16:00(売切れ次第終了)
定休日:月・火曜日

※記載情報は取材当時のものです。変更している場合もありますので、ご利用前に公式サイト等でご確認ください。