二子玉川のパワースポット!江戸時代の古民家「世田谷区立岡本公園民家園」

今回ご紹介するのは、岡本公園に隣接する「岡本民家園」です。

おしゃれなカフェやショッピングモールが立ち並び、「洗練された街」というイメージが強い二子玉川で、江戸時代の雰囲気を色濃く残す古民家。
都会の喧騒を忘れ、まるでタイムスリップしたかのような感覚を味わえる場所です。

二子玉川のパワースポットともいわれている岡本民家園の魅力を、余すことなくお伝えします。

岡本民家園とは?

岡本民家園では、江戸時代後期の典型的な農家の家屋敷を再現し一般公開しています。

展示されているのは、世田谷区岡本にある江戸時代の古民家を復元した施設です。
復元と言っても、二子玉川駅に近い瀬田にあった長崎家屋敷(区指定有形文化財第1号「旧長崎家住宅」)の母屋を移築したもので、レプリカではありません。

実際に建築されたのは18世紀中頃から後半ごろと言われていますので、今から200年以上もの歴史を持つ由緒ある家屋です。

自然と懐旧のパワースポット

二子玉川駅からほど近い場所に位置する岡本地区は、駅周辺とは対照的に豊かな自然に囲まれています。

岡本民家園は「岡本静嘉堂緑地」と呼ばれる緑地帯の中にあります。この緑地帯には岡本八幡神社や静嘉堂文庫美術館などがあります。

都会の喧騒を忘れさせてくれるような、静かで落ち着いた空間が広がり、まるで江戸時代にタイムスリップしたかのような錯覚を覚える場所です。

母屋の入り口に置かれた来園者ノートには、「心が落ち着いた」「インスピレーションが湧いた」といった書き込みが多くみられます。
25年間二子玉川に住んでいる私自身も、落ち込んだり疲れたりしているときに足が向かうことがよくありました。

岡本民家園が「パワースポット」と言われるのも、きっとこのような理由からかもしれません。

岡本民家園の魅力

岡本民家園の魅力は、パワースポットとしての癒しの効果だけではありません。
江戸時代の生活を追体験できるのも大きな魅力です。

母屋に入ると、江戸時代の民具の数々に圧倒されます。

当時の玄関であり炊事場、作業場でもあった土間部分。竈(かまど)や農具が並んでいます。
これらの民具は実際に手に取って触ることもでき、当時の人々の暮らしを肌で感じることができました。
普段触れることのないモノや雰囲気から、インスピレーションがわいてきそうです。

囲炉裏には常に火がくべられており、古い記憶を呼び覚ますような、どこか懐かしい香りが鼻をくすぐります。敷かれた茣蓙(ござ)から、当時の人々が囲炉裏を囲んでいた風景が見えるようです。

茣蓙に胡坐をかき、囲炉裏の火に手をかざし目を閉じると、江戸時代にタイムスリップしたかのような不思議な気分に浸れます。

そんなトリップ感を味わっているうちに、いつの間にか心身共にリフレッシュしていました。懐古感とトリップ感が味わえる、貴重な場所です。

また、一年を通してさまざまな季節のイベントが開催されているのも、岡本民家園の魅力。

  • 1月1日(元旦):正月遊び体験(竹馬・ベーゴマ)
  • 5月5日(こどもの日):昔の遊び体験(羽根つき・竹馬・コマ回し)
  • 7月7日(民家園の七夕):七夕飾り・模擬店
  • 5月1日~9月29日(俳句作り):民家園を詠んだ句を募集 入選俳句展示


私のおすすめは、7月7日の七夕の時期。
駐車場にかかる橋に飾られた七夕飾りは、とても幻想的なんです。

岡本民家園までのアクセスは、東急二子玉川からバス利用がおすすめ。駐車場も完備されているので、車での訪問もできます。

たくさんの魅力がつまった「世田谷区立岡本公園民家園」。二子玉川にお越しの際は、ぜひ一度足を運んでみてください。
きっと、帰り道では心身共に元気を取り戻し、清々しい気持ちになっているはずです。

世田谷区立岡本公園民家園
住所: 東京都世田谷区岡本2丁目19−1
アクセス:東急田園都市線「二子玉川駅」徒歩約20分 
【バス】「玉30」系統(東急線二子玉川駅→玉川病院循環)「玉31」系統(東急線二子玉川駅→成城学園前駅)「民家園」下車徒歩約1分
連絡先:03-3709-6959
営業時間:9:30-16:40
休園日:月曜日(月曜日が祝日・休日の場合翌平日が休園日)
年末・年始(12月28日~12月31日、1月2日~1月4日)
駐車場:あり(10台)

※記載情報は取材当時のものです。変更している場合もありますので、ご利用前に公式サイト等でご確認ください。