本は断然「紙派」の私。本屋さんに行くと目移りして仕方ありません。
デジタル化が進んで、ここ数年本屋さんも厳しい時代になってきたなあと感じていたものですが、なんでも最近は「滞在型書店」という形が増えてきているらしいですね。
雑貨コーナーなどを拡げて書籍以外のものに力を入れたり、カフェを併設したりといったところが増えているようです。
今回ご紹介するSprout Books and Artは、そんな形を思わせるステキな本屋さんです。
「本やアートとの出会いから、まだ見ぬ世界へあなたの『好奇心の芽=Sprout』が見つかるお店」をコンセプトに2025年2月20日にオープンしたお店です。
アートギャラリーのような本屋さん
二子玉川駅西口から歩いて約5分。高島屋の裏手、柳小路の一角にあります。
ヤギさんが本を読んでいるイラストが描かれたフラグが目印。これを見ただけでただならぬお店の予感をさせます。

アートギャラリーなのかなと思いつつ、お店に入るとアート作品の他に本がズラリと並んでいました。
最初に私が訪れた日は絵画や版画作品が展示されていたので、よりアートギャラリーの色あいが濃かったのですが、今回はバッグ作家の当房優子さんの作品が整然と飾られていました。

色とりどりの布を組み合わせて作られた1点モノのバッグたちはどれも本当にステキ。
気分をあげてくれること間違いなし!およそ3万円台ではありますが、自分への特別なご褒美としてとっておきたい……。そう思い、今回は目の保養とばかりにまじまじと眺めてはため息をついていました。
Sprout Books and Artでは、毎月違う作家さんの作品を展示しています。絵画だけではなくこうした立体作品もあり、次はどんな作品に出会えるのか楽しみになります。
本はアート関連のものがメインではありますが、棚ごとに独自のカテゴリーで分けられていて自分好みの本を探しやすいのが特徴的です。
私はいろいろ見た挙句、結局猫関連の文庫本を買ってしまっていました。訪れるたびに買っているので、しばらく「積読」状態が続きそうです(汗)。

私がこれまで買ったのはこの4冊。『猫は、うれしかったことしか覚えていない』は読了(猫飼いさんにとってあるある話ににやつきました)、『五十八歳、山の家で猫と暮らす』は読書中。
『ミーのいない朝』は最初に訪れた日に手に取ったのですが、絶対泣けるに違いないと思い買えなかった本です。でも、愛猫を見送った経験のある私にとっては、やはり読まずにはいられない1冊なので、意を決して買いました。
本をネットで購入することも多々ありますが、本屋さんで実際に手に取ってみたり、目次をめくってみたり、活字の雰囲気を眺めたり、そんなことをしながら気に入った1冊を購入するのはなかなかいいものです。
見ているだけで楽しくなるユニークな小物類も

店内中央には作家さんの手作り雑貨やハンカチ、ブローチといったかわいい小物が並べられています。
こちらの雑貨類もちょくちょく内容が変わるので、毎回「あれ?こんなのあったっけ?」とちょっとしたサプライズ的な気分を味わえます。

こちらは期間限定で開催されていた「点と線模様製作所」の商品群。
目に見える景色や動植物、感じたり聴こえたりする冬の寒さや雨音など情景をモチーフにしたデザインが魅力的です。
タイルやブックカバー、トートバッグ、ポーチ、カットクロスなどが展示販売されていました。
初めて知ったブランドですが、少し北欧っぽい雰囲気でとてもやさしい空気感のあるデザインですね。

お店の片隅にはかわいらしい箸置きや小皿も。鳥さんモチーフも心惹かれます!

murmur in the Soda(マーマー・イン・ ザ・ソーダ)のマトリョーシカ。ぽってりしたフォルムがたまらなく愛らしい。
実に多種多様な作家さんの作品があるので、いつも時間を忘れて見入ってしまいます。
新たな自分を発見できるかも!

未知のアーチストの作品に触れられたり、思いもしなかった本との出会いが待っている場所。Sprout Books and Artはそんな場所だと思います。
ふらっと寄り道してみたら、新たな自分を発見!なんてことがあるかも。日常からちょっとはみ出したいときにおすすめです!
Sprout Books and Art
住所:東京都世田谷区玉川3-10-5第2明友ビル1階B
アクセス:東急田園都市線「二子玉川駅」から徒歩約5分
TEL:03-5797-9856
営業時間:11:00-19:00
定休日:火曜日(祝日の場合は翌日)、年末年始



















